11期の理事につきましては以下のとおりとなります。

代表理事　磯貝 哲也（株式会社ネクステージ 執行役員）
　　理事　岩崎 孝（株式会社インディオ富山 代表取締役社長）
　　理事　難波 克年（株式会社ナック 代表取締役社長）
　　理事　須釜 武伸 （株式会社 IDOM 執行役員）
　　理事　手塚 真司（ 株式会社カーセブンディベロプメント部長）
　　理事　池尻 秀宗（株式会社カーチス 取締役）
　　監事　加藤 義久（ 日本みらい会計事務所 公認会計士・税理士）

11期の事業方針については以下とおりになります。

１．概要
本研究所は、エンドユーザーに対して真に有益な情報を提供する事で中古車流通業界の質の向上に寄与する事を理念とし共同事業の推進により「共に勝つ」事業環境を創造する事を目指す組織として設立しました。
自販連の統計データーによりますと 2016 年度の国内新車販売台数は普通登録車と軽登録車と合わせまして、前年比 98％の 497 万台となりました。普通登録車につきましては前年比 103％の 324.4 万台と前年比を超えておりますが、軽登録車につきましては前年比 91％の 172.5 万台と前年比を割っております。中古車の流通市場におきましては、中古車登録車の登録台数が前年比 101％の376.2 万台、中古車軽自動車の登録台数が前年比 98％の 299.3 万台となっており全体では前年比 99 %の 672.5 万台と若干の減少となっております。また輸出抹消台数も前年比 91％の 131.4 万台となっており中古車流通においてマイナス条件の一つとなっておりますが一番の要因は年々伸びる新車の買い替え年数の長期化が考えられます。2017 年度の状況としまして、景気は緩やかに持ち直し国内新車販売台数は 2017年 5 月時点では前年比を超えており中古車流通も前年比を超えております。トランプ米大統領の政権運営など海外の政治・経済動向 に不透明感は残るものの、製造業の在庫復元に伴う生産増、世界的なＩＴ需要の拡大や設備投資の回復を受けた輸出の増加、都心部での再開発など非製造業の建設投資、人手不足を背景とした 雇用所得環境の改善、が下支えすることに加えて、経済対策に伴う公共投資の増加も景気押し上げに作用し景気回復基調が続く見込みです。

こうした中で、JADRI の使命として 3 つの方針を掲げます。
１．JADRI 社員・会員企業及び自動車買取り媒体企業との連携強化
２．新規事業の創造
３．コンプライアンス遵守

日本の自動車産業の発展は、人口の低下や高齢者の増加など自動車保有人口の低下が課題となっておりますが中古車流通の更なる活性化を目指し新しい仕組みの創造や消費者に対して「安心性」「信頼性」「利便性」を追求、訴求し中古車流通台数の拡大を目指してまいります。
今後も関連業界に本研究所の活動意義や活動内容をご理解いただく為に、活動成果を対外的に公表することで、研究所活動の意義及び研究所自身の存在感を増していくことを目指してまいります。

２.事業方針
（１）一括査定事業について
一括査定事業参加企業の収益低下に対応すべく獲得情報の量、質の向上を目指していきます。コンプライアンス対応による情報数減少圧力に対し、媒体企業と連携しながら素早い対応をして拡大に努めてまいります。また、会員の拡大や既存社員、会員のエリア拡大を図ることによりコスト削減に努力していきます。さらに、新たな情報獲得方法を検討・研究していきます。

（２）小売・共有在庫事業について
引き続き共有在庫の出品台数の増加、出品企業の拡大に努めてまいります。また手数料などのコスト削減に努力していきます。

（３）オークション事業について
JADRI リレーオークションにつきましては、引き続きオートオークションとの連携により月 1 回のＡＡの開催を予定しています。またＡ出品台数の拡大に努めてまいります。

（４）行政機関、関連機関、関連団体、研究会などとの連携、情報交流幅広い車両情報を十分に共有し、有機的に連携することで有効に活用するため、行政機関や関連団体などとの連携を深める渉外活動を行ってまいります。

（５）新規会員獲得活動
活動の根幹であり財産である社員・会員増に勤めそれにより、新規社員・会員の持つ新たなる情報と、既存社員・会員の持つ情報を相互に交換することにより、新たなる事業における「共に勝つ」事業環境の創造を目指してまいります。

（６）組織について
事業毎に担当責任理事を選定し JADRI 社員・会員企業は各事業のいずれかに所属する事で事業の活性化を図ってまいります。

３.事業活動計画
（１）事業方針の活動計画
各事業方針のとおり。数値目標については以下のとおりになります。

【一括査定事業：平均ユニーク件数】
・第１１期平均：４５，０００ユニーク　※前期平均：４５，７８８件

【オークション事業】
・出品台数目標（年）：５００台　※前期出品台数（年）：３３４台　
・平均成約率 ：８２．０％　※前期平均 ：８０．９％

【小売部会】
・出品目標台数 50,000 台 成約率４％ 成約台数 2,000 台

【新規事業】
・物件コンサルティング
・タイヤ新品保証

【新規入会企業数】
・5 社 ※1 社平均配信件数 200 件⇒配信単価低減に繋げる。